蓼科、上高地と美ヶ原、歩いて食べて浸かって三昧のレポート
2013.10.20〜10.26
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アルバム |
10月21日 月曜日 イザ進マン、広イ大地へ
○た、台風が...PART2
予想進路を見ると確実に日本に近づいている感じ。
天気図には記載されていませんが、その下にも台風の子供が発生している様子。
○蓼科湖
起床3時30分。
まぁそれだけ早く寝てしまったわけですから、そうなりますわな。
チェックアウトを済ませ、出発したのが5時過ぎ。
まだ暗いうちに、蓼科湖に到着。
ビーナスラインに入ったところから視界が2mくらいのすごい霧で、あたりは真っ白の中をドライブ。
蓼科湖に着く頃にようやく霧が晴れ、薄らと明るくなってきました。
蓼科湖は昭和27年に農業用のため池として誕生した周囲約1キロの人工湖。
早朝の蓼科湖
○坪庭
ピラタス蓼科ロープウェイは2012年4月から北八ヶ岳ロープウェイと名称が変更しました。
わかりやすくて覚えやすくなりました。
北八ヶ岳ロープウエイは、八ヶ岳の北端に位置していて、北横岳と縞枯山の間を駈け上ります。
山麓駅の標高は1771m、山頂駅の標高は2237mで高低差466m、総延長2215mを約7分で100人乗りのロープウェイで登っていきます。
北八ヶ岳ロープウェイ/山麓駅
8時40分の始発がでるまではまだまだ1時間ほど時間があります。
駐車場からは素敵な雲海が広がっています。
蓼科湖からここまでは霧深かったのでこの雲海の中をドライブしていたのでしょう。
普通に考えればそうなのですが雲海の上は晴れているわけで、下界との天気の差が不思議。
北八ヶ岳ロープウェイの駐車場にて
山頂駅を降りると坪庭が目の前に広がっています。そして気温の低さに気づかされます。
坪庭は日本庭園で言われるところの坪庭とは違い、自然が造り出した形状そのもののことを言います。
坪庭一周約30分という手軽さから人気のスポットになっています。
坪庭自体はスニーカーで散策できますが、ここから先に行くなら登山届が必要です。
このあたりは八ヶ岳が最後の噴火で出来た溶岩台地で、地形がすり鉢状になっています。
溶岩の岩石がむきだした土地に長い年月をかけて植物が少しずつ回復しつつある状態がよくわかります。
まともな土壌のない岩の隙間から一生懸命に育つ高山植物たちの生命力に力強さを感じます。
山麓駅と雲海
山麓駅を降りたところ
坪庭
坪庭
坪庭を歩いていて、ふと山に目を向けると山の斜面がシマシマになっていることに気づくと思います。
このシマシマのことを縞枯れ現象といい、とくにこの縞枯れ現象で覆われている目の前の山が縞枯山。
縞枯れ現象は本州中部ではこの北八ヶ岳が最も有名で、学術的にも大変貴重なものだそうです。
複数の研究機関が現在も継続研究中ですが、何故このような縞枯れが起こるのかハッキリとした原因の特定は出来ていないようです。
この縞枯れ現象は、枯れ木帯と緑の成木帯が交互に自然のサイクルによって年々場所をすこしづつ移動しているらしいのです。
縞枯山の縞枯れ現象
坪庭コースから縞枯山への登山ルートへ向かう途中に縞枯山荘という山小屋があります。
坪庭コースからは5,6分のところに山荘があります。
木道が整備されていてとても歩きやすく、途中沢で冷たい水を触ったりとマッタリとできる遊歩道です。
坪庭コースと違い、人とあまりすれ違わない快適さがよかった。
山荘でちょっとブレイクタイムをしました。
坪庭コースから縞枯山への木道
縞枯山荘
○長門牧場
山麓駅から女神湖を抜けてさらに北上し、長門牧場でランチです。
こちらでは牧場で作っているチーズを使った石窯ピッツァがおすすめです。
また数量限定で蓼科の契約農家キノシタノウエンさんの無農薬野菜のサラダも是非。
キノシタノウエンさんの季節の無農薬野菜盛り合わせ
マルゲリータ
きのこのピッツァ
チーズピッツァ
たてしなップル・シードル
長門牧場の敷地内にはこうしたレストランやチーズやソーセージなどの売店のほかに、
チーズ工房などの教室もあります。
また、放し飼いにしている動物たちと直に触れ合えるのでお子様連れのファミリーに人気だとか。
ということでわたしたちもすっかり動物たちの虜になってきました。
○車山高原
長門牧場を後にし、女神湖や白樺湖を望みながらビーナスラインを走らせ、次なる目的地は車山高原。
車山高原の手前に白樺湖を望むいいスポットがあり、途中下車。
ススキと白樺湖をいい感じに写真に収めることができました。
ススキと白樺湖
車山高原は、1925mの車山を主峰としていて、何回かの火山活動の溶岩で形成されたゆるやかに伸びる丘陵。
霧ヶ峰・蝶々深山・白樺湖によって囲まれた火山高原で、比較的急な斜面から形成された林や川なども加わり、
変化に富んだハイキングコースになっています。
車山山頂までは2本の4人乗りリフトを乗り継いで約15分で到着です。
山頂からの見晴らしは抜群に良く、
富士山、北アルプス、中央アルプス、南アルプス・八ヶ岳連峰・浅間連峰、御嶽山、乗鞍岳、妙高山、
などを見渡せる360度の大パノラマがひろがっているとのこと。
この景観の良さもあり、また老朽化によって廃止された富士山レーダーの代替として平成11年に気象庁により車山山頂に気象レーダーが設置されました。
また、山頂には車山神社という小さな神社があって、そのまわりは4本の小さな御柱で囲まれています。
諏訪大社の御柱祭が開催される年の9月に車山神社でも小宮御柱祭が開催されるそうで、これは山麓から山頂へ御柱を曳航する「天空の御柱」。
という素晴らしそうなところなのですが、あたりは真っ白。
時折、視界が開けたりするのですが、基本は霧模様。
この景色ではハイキングしても・・・ということで、
早めにチェックインするという方向でG2による車山頂上決議会にて話し合いが行われ、
その決議案が可決されましたので、早々に写真撮影のあと下山。
リフト乗り場
軽快にリフトで上昇中
車山山頂
車山神社
気象レーダー
時折見せる下界の景色
はっきりと見えてきた車山高原
○王ヶ頭ホテル
王ヶ頭ホテルは美ヶ原高原の最高峰、2034mの王ヶ頭にあります。
美ヶ原高原内はマイカー規制のため車の乗り入れができません。
高原入口にある山本小屋ふるさと館のパーキングに車を停めて、
そこから送迎バスを利用するか、徒歩で1時間ほど歩かなくてはいけません。
美ヶ原の最高峰は、2034mの王ヶ頭。
他に、2008mの王ヶ鼻、2006mの茶臼山、1990mの牛伏山といったピークがあります。
山頂付近は平坦な台地状の地形をしていて美ヶ原牧場が広がっています。
長野県のほぼ中央に位置し、県内の広範囲を見渡す事ができるため、
長野県の各放送局の送信所のほか、NTT、国土交通省、長野県防災行政無線、などの中継所になっています。
中部電力のマイクロ波反射板なども建てられており、放送・通信の要となっているのが王ヶ頭。
さて、私たちもふるさと館に車と停めてちょっと荷造りをして、バスに乗り込みました。
すでに視界がない状態で超満員のバスが出発です。
運転手さんが美ヶ原の説明や本来ならきれいに見えるアルプスの山々を語りながらゆっくりと砂利道を進んでいきます。
説明を聞くも全く何も見えません。
やはりこの2連泊は無謀だったかもと思わざるえません。
台風と秋雨前線を恨めしく思うばかり・・・
そういう気持ちを和らげてくれるアナウンスに車内には笑い声があがります。
移動中も飽きさせない心遣いが素晴らしいです。
今回は王ヶ頭ホテルの期待が大きすぎて、勢いに任せてスイートルームに宿泊です。
スイートルームは地下に設けられています。フロアにはスイートの3部屋のみ。
部屋からは雲海がバァーっと広がっていて・・・・・
確かに雲ですが、ただただ真っ白なわけで・・・・
まぁまぁ、そんなこともあろうかということでの連泊ですから、今後に期待。
さて、ひとまずスイートルーム星をご案内いたします。
部屋に入るとまずダイニング/食事は朝夕こちらで
ダイニングに設けられたシンクとなぜか電子レンジ
ベッドルーム
洗面台とプチリビング/洗面台が2つあるのはありがたい
雲海を眺めながらの和室
シンプルな洗面台
雲海を眺めながらのバスルーム
ウェルカムフルーツ
夕食前にちょっとホテル散策を
スイートルームフロアに設けられたフリードリンクコーナー
ちいさなバーコーナー
オレンジ色の明かりが落ち着きます
室内履きで行けるデッキから撮影/霧がとても幻想的に
夕食のお時間となりました。
前菜
信州サーモンの南蛮漬け
ぶどうと菊の酢の物
秋刀魚寿司
りんごと地鶏の重ね焼き
銀杏豆腐とヨーグルトのソース
きのこのフラン
梨の白和え/クコ・りんご・ナッツ・ゴマペーストなど
信州牛の朴葉味噌焼き
馬刺しと河ふぐのお刺身
旬の茸と安曇野りんご/モロッコインゲン・白れい茸
松茸の土瓶蒸し
秋なすのコンポートとりんごのゼリー
信州サーモンのムースとパンプキンソース
舞茸ご飯とお味噌汁
安曇野りんごのアップルパイといちじくのコンポート
かなりのボリュームに完全にノックアウト。
今日もまた晩酌できない程、はちきれそうなお腹。
担当の中居さんが言うには、
雲海からのご来光は日の出の30分前ごろから綺麗だそうで、
明日なら5時20分ごろからが見頃らしい。
天気がよければ、朝食前に王ヶ鼻までバスで雲海を見に行くツアーも行うそうです。
ということは余裕をもって必殺の4時起床?
今日が3時30分起床で、明日は4時・・・・
良い景色を見るには早寝早起きが基本です。
はい、わかってます。
星空も見えないわけですから・・・・
おやすみなさい。