地酒と味の探訪記


蓼科、上高地と美ヶ原、歩いて食べて浸かって三昧のレポート
2013.10.20〜10.26

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10月22日 火曜日 神々ノ住ム雲海トハ





○た、台風が...PART3



ギャー
とうとうツイン台風になってしまっただぁー
低気圧&台風&熱帯低気圧








○ご来光



起床4時。
一目散に外の様子を確認する。
星が出ているッ
期待が膨らむ

慌ただしくなってきました。
・・・・そわそわ
5時15分ごろに外へ。
まだ暗いけど確実に雲海だ。
あれだけの雨マークだった週間天気予報が見事に外れた。
といっても下界は雨かもしれないし、正確には外れたわけではなく、ここでは天気予報は関係ないわけです。

昨日中居さんに教えていただきたカメラスポットへと向う。
三脚を立てたカメラをセッティングしてしばらく薄明るくなってきた雲海を眺める。
雲海と霧が入り混じってなんとも幻想的で、別世界のなかにいるみたい。
ちょっと雲が多いけれど、はっきりと雲海からのご来光を見ることができました。


























○王ヶ鼻



王ヶ頭と言う名前の由来は、したから見たときに王様の顔のように見えたからという。
つまり王ヶ頭は王様の頭の部分であり、王ヶ鼻は王様の鼻らしい。

ご来光の興奮冷めやなぬまま、その足でバスに乗り込み、王ヶ鼻へ。
前回のように運転手さんの説明を聞きながらバスが進んでいきます。

バスを降り、5分ほど歩けば王ヶ鼻に到着です。
断崖絶壁の岩場が王ヶ鼻で、ちょっと怖くて足がすくみます。
運転手さんが山の名称を説明してくれます。
そして、王ヶ鼻にはお地蔵さんが建てられています。
皆さん同じ方向を向いていて、御嶽山を向いているとのこと。
その昔、遭難した時にこの像をみれば御嶽山のある方角がわかるかららしいのですが、
このあたりには昔から御嶽山を御神体とする御嶽山信仰というものがあるそうです。
ちなみに御嶽山の語源は、王の御嶽(おうのみたけ)を略して、御嶽(おんたけ)となったそうな。

こんなにあたり一面の雲海も少ないそうで、一部は下界が見えることが多いとのこと。
これだけの雲海だと本当に雲に乗って行けそうになります。
もしくは綿菓子のように食べたくもなります。

帰りはバスに乗らずに王ヶ頭ホテルまで遊歩道を歩きました。
景色の良いルートで雲海を見ながらでとても気持ちが良い。
雲海はいろいろな姿を見せてくれるので飽きることはありません。



王ヶ鼻



王ヶ鼻より



王ヶ鼻より



王ヶ鼻より



すべて御嶽山の方角に向いています/王ヶ鼻より



王ヶ鼻から王ヶ頭ホテルへ



王ヶ鼻から王ヶ頭ホテルへ



王ヶ頭ホテルを見上げる






○朝食



朝食前にこれだけ行動すると、さすがにお腹が減ってきます。
下界はくもりだそうですが、美ヶ原は晴れそうだ。
気持ちの良いトレッキングができそう。



本日の朝食は洋食



地場産のサラダ



松本市内のパン屋さんでホテル用につくっていただいているそうです。



蓼科のヨーグルト














○美ヶ原



晴れている間にトレッキングする方がよさそうなので、朝食も早々に終わらせ、出発です。
とりあえず、駐車場のある山本小屋ふるさと館まで約1時間強のコースです。

比較的平坦なコースで、霧もなく晴れているとそれはものすごく開放的で気持ちがいい。
毎年10月上旬までこのあたりでは約300頭もの牛さんを放牧しているそうです。



王ヶ頭ホテル前から



改めて、王ヶ頭ホテルとテレビ塔



数分でこのように霧が覆いかぶさってくることも



美ヶ原高原



美ヶ原高原



美ヶ原高原




ちょうど、王ヶ頭ホテルと駐車場の山本小屋ふるさと館の真ん中あたりに、
塩くれ場というところがあって、そこには大きな岩がごろごろしています。
放牧中牛さんの塩分調整のために、その岩に塩を塗ったり、盛ったりするそうです。
約5ヶ月くらい、のんびりとボケーッと食ってはゴロンと過ごせるなんてとても幸せな牛さん達です。



塩くれ場




塩くれ場の近くには美ヶ原のシンボルである美しの塔というモニュメントが建てられています。
夏の美ヶ原は霧がかかることが多く「3日に1度は濃霧」といわれるほど。
かつては広い草原で霧が原因で遭難することもあり、昭和29年に霧鐘を備えた高さ6mの避難所が地元で産する鉄平石で造らました。
壁面には昭和8年にそれまで無人だった美ヶ原に、山小屋を建設、登山道の整備などに尽力した山本俊一翁のレリーフが飾られています。
ちなみに山本俊一翁はのちに王ヶ頭ホテルとなる高原山荘を作った方。



美しの塔



裏から避難できます




山本小屋周辺には美ヶ原美術館や白樺群生地など見所もたくさん。



美ヶ原美術館は屋外モニュメント/館外から眺める



白樺群生地にて




山本小屋から無理なく登れる1990mの牛伏山。
本来ならば針葉樹等の樹木が生育しているはずの山ですが、
明治時代の大きな山火事で草原地帯として成立したといわれています。
霧深くなってきましたので、山頂からの眺めは残念です。



牛伏山の草原



牛伏山山頂



霧深くなってきました




2時前にホテルに戻る頃にはすっかり霧の中。
運動不足にはちょうどよい4時間程のトレッキングコースでした。
ちょっと早めに戻ったのはホテル散策第2弾を決行するためであります。



午前中見た広い草原はどこへ?



左右から霧が!!






○ホテル散策



ホテルの裏には御嶽神社の奥の院があり、地元の方がここまで登ってこられるそうです。
本日のチェックインまで時間があるので、お風呂を独り占めし、
部屋に戻り、ワインと長門牧場で仕入れたケーク・サレで小腹を満たしました。
今日もまた夕日は見れそうにありません。
部屋の窓の景色は白一色です。



ホテル裏に御嶽山信仰のお社



御嶽神社奥の院



ホテルのエントランス



エントランスからロビーへ



貸切露天風呂の大きい方



貸切露天風呂の小さい方



大浴場



大浴場の半露天風呂



雲海をみながら大浴場で休憩できます



今回の旅のお供に持ってきたお酒たち



三時のおやつにシャンパンと長門牧場のケークサレ






○夕食




前菜
松茸とみつ葉のお浸し
安曇野豚のエリンギ巻き
さつま芋の豆きんとん
佐久鯉の揚げびたし
ビシソワーズゼリー
柿ときゅうりの甘酢和え
蕎麦の実の澄まし粥



岩魚と信州サーモンのお刺身



軽井沢地ビールのよなよなエール



薩摩芋のまろやか真丈



地場産きのこのしゃぶしゃぶ鍋



岩魚の塩焼き



山辺産葡萄のシャーベット



信州牛の赤ワイン煮込み



栗おこわ



南京の四角いプリン





食後はパネルを見ながらの自然教室に参加しました。
星空が見えないので、こういったイベントはとてもありがたいし、おもしろいお話しでした。
美ヶ原高原の四季や生息している動物たちなど約50枚ほどのパネルを1時間ほど説明していただきました。
雲海と同じくらい楽しみにしていた星空は2日とも見れずに残念でしたが、
唯一、今朝の雲海だけでも見れて良かった。


王ヶ頭ホテル